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怪我人続出の鹿島、ターンオーバーの可能性を考える

今シーズン開幕当初から怪我人が続出している鹿島アントラーズ。

今週からACLのグループリーグが始まることもあり、チームは早くも正念場を迎える。今回はターンオーバーの可能性と今後の試合のプライオリティについて書きたい。

 怪我人の確認

まず、怪我人の状況を纏めて確認したい。

  • 鈴木優磨
  • 中村充孝
  • 白崎凌兵
  • 伊東幸敏
  • 小田逸稀
  • チョン・スンヒョン
  • 山本脩斗

これらの選手に加え、三竿健斗が怪我明け、内田篤人は無理をさせられない、という状況が今の鹿島アントラーズだ。7名の選手を欠き、2名の選手のコンディションに気を配りながらシーズン序盤の正念場を迎えようとしている。これら9名のうち、鈴木優磨・三竿健斗・スンヒョン・内田篤人はチームの柱となる選手。

実に苦しい状況と言える。

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ターンオーバーとプライオリティ

ここで、シーズン序盤の正念場に必須となるであろうターンオーバーについて考えてみたい。

試合日程

3/5:ACLHOMEジョホール戦

3/9:JリーグHOME湘南ベルマーレ戦

3/12:ACLAWAY山東戦

3/17:JリーグAWAYコンサドーレ札幌戦

3/30:JリーグAWAYジュビロ磐田戦

4/5:JリーグHOME名古屋グランパス戦

4/9:ACLAWAY慶南戦

4/14:JリーグAWAYFC東京戦

4/20:JリーグHOMEベガルタ仙台戦

4/24:ACLHOME慶南戦

直近はこのような日程だ。

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伊藤翔の怪我を避ける起用法

鹿島にとって最も避けなければいけないシナリオは、「伊藤翔の負傷離脱」だ。

これは単に伊藤翔が毎試合点を取れているから、という理由だけではない。鹿島の戦力と、現在の怪我人状況を鑑みた場合に、最も替えがきかない選手は伊藤翔だからだ。

セルジーニョや土居らを4-5-1のセカンドトップと位置づけた場合、エースストライカーの鈴木優磨は負傷で離脱しており、CFで計算出来る選手は実質伊藤翔のみという苦しい状況だ。

伊藤翔のオーバーワークは避けないといけない。

次に、サイドバックに怪我人が多く、内田がフル稼働できない状況を考えると、安西の重要性も非常に高い。

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試合のプライオリティを定める必要がある

現在の鹿島の状況において、必要になってくるのは「試合のプライオリティを定める」ということだ。

「全ての試合を勝ちに行く」のは勿論のことではあるが、それと「全ての試合でベストメンバーを起用する」ということは別問題だ。

シーズンが終わった時に、いかに多くのタイトルを勝ち取っているか?

大岩監督には、この視点からチームをマネジメントしてほしい。

まず、最も避けなければいけないシナリオは、更に怪我人が増えてチームが壊滅的状況に陥ること。この状況になった瞬間、シーズン序盤にして、ACLとJリーグの両方を失う可能性すらある。

そのシナリオを回避することを考えれば、試合ごとのプライオリティを定めることは重要度を増す。

ターンオーバーを採用するなら?

このように思考を進めていくと、おそらく3月の次のACLジョホール戦から、ある程度のターンオーバーを敷くことが妥当だと考えられる。

ジョホール戦をJリーグ開幕2試合のメンバーに近い形で戦ってもよいが、その場合は3/9のJリーグでそれらのメンバーをある程度休ませる必要がある。現在Jリーグで2試合勝てていないことを考えると、それは得策ではない。Jリーグ湘南戦は必勝を期したいところ。

ターンオーバーを敷くなら次のACLジョホール戦が妥当と考えるのが普通だろう。

ACLジョホール戦に起用が期待される選手

では、次のACLジョホール戦での起用が期待される選手を考えてみよう。

前提として、ブエノとレアンドロはACLで起用できない。登録メンバーの関係だ。

金森・山口・名古・平戸の起用を期待したい。

これらに加えて、三竿はコンディションを見ながら可能であれば起用してほしいところ。おそらく遠藤康も起用されることだろう。

彼らの力でACLを勝つことが、JリーグとACLをどちらも勝ち抜く最良の方法だと思う。

また、CBもスンヒョンが離脱でブエノをACLで起用できないことを考えれば、関川郁万をデビューさせる機会かもしれない。犬飼・町田のコンビだけで、中3日・中2日・中4日の4連戦を戦い切るのは厳しいだろう。

負傷者が多いことをチャンスと捉える

鹿島の選手たちには、現在の負傷者が多い状況をチャンスと捉えてもらいたい。このチーム状況においては、名古や平戸や金森、山口には出番が回って来ることだろう。

伊藤翔が優磨離脱の間に存在感を見せてくれたように、彼ら若手選手の奮起に期待したい。このチーム状況をチャンスと見て、怪我組が帰ってきた時にはポジションが無いほどの存在感を見せてくれれば、それ以上嬉しいことは無い。

チーム全員でタイトルを狙っていこうではないか。

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