鹿島アントラーズと川崎フロンターレ。2つの王者のSNS場外乱闘

鹿島アントラーズと川崎フロンターレ。2つの王者のSNS場外乱闘

2018年11月10日。日本のサッカークラブ2つが同日にチャンピオンになった。ACLを優勝した鹿島アントラーズと、Jリーグを優勝した川崎フロンターレだ(鹿島は日本時間では11/11)。

同じ国のクラブに「アジア王者」と「国内王者」が別に存在するという珍しい状況において、2つの優勝が決まった後、SNSやWEB上ではそれぞれのサポーターから少し残念な発言がいくつか見られた。気分が良いものではないので具体的には記載しないが、お互いを貶めあうような発言だ。

川崎サポーターの発言について、私は口を挟むつもりはない。所詮は「よそ」の話なので、気にすることは無い。鹿島が何を言われようが、よほどの事が無い限りは無視をする。

しかし、鹿島サポーターであれば別だ。鹿島サポーターの残念な発言はあまり無視したくない。ともに戦う仲間だからこそだ。今回のコラムでは、今回の場外乱闘における私の思いを書きたい。

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川崎との比較に意味は無い

初めに訴えたいことは、鹿島のACL優勝と川崎のJリーグ優勝を比べることに意味は無いということ。どちらが上か、下か、という論争には全く意味がない。「ACL優勝の鹿島」「Jリーグ優勝の川崎」、事実はこれだけだ。鹿島は、Jリーグで自分たちよりも川崎が11ポイントも勝ち点を取った事実を受け入れる必要がある。(一方で、川崎は6試合で勝ち点3ポイントだったACLで鹿島が優勝した事実を受け入れてほしいとも思うが、まぁそこはどうでもいい。)

川崎をリスペクトをする、しないは自由だが、事実は受け止めよう。タイトルには優劣をつけないのが鹿島の流儀であるはずだ。

鹿島サポーターは気高い存在でありたい

私は鹿島サポーターには気高い存在であってほしい。自分たちのやってきたことや言ってきたこと、それら全てを誇りに思えるような存在であってほしい。他のチームを貶める時間があるならば、タイトルを取った自分たちの選手を称えよう。次の天皇杯ヴァンフォーレ甲府戦の話をしよう。クラブW杯の話をしよう。

鹿島はすべてのタイトルを本気で獲りにいった。そしてACLを掴んだ。これは本当に誇らしいことだ。何かを諦めて何かを掴んだのではない。毎年全てを獲りにいって掴んだ初めてのアジア王者だ。

鹿島アントラーズというクラブは、その気高いフィロソフィーを明確に提示してくれている。我々サポーターも、そのフィロソフィーのように行動したいと強く思う。

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気高く熱狂的なサポーターはチームを助ける

私は本気でこう思っている。気高く熱狂的なサポーターは、必ずチームを助けるはずだと。

例えばあなたが大企業の社長だったとして、サッカークラブのスポンサーになろうとしているとしよう。投資規模や投資対効果が同じだと見込んだ2つのサッカークラブがある。片方はサポーターが好戦的で問題発言を見かける。片方は熱狂的でありながら問題を起こしたという評判は聞いたことが無い。

スポンサードするクラブとして、後者を選ばない理由は無いだろう。仮に投資の規模が大きくなっても後者を選ぶ会社だって少なくないはずだ。クラブや企業にとってマイナスイメージとなる要素(リスク)は、極力排除するのがビジネスの鉄則だ。

サポーターは、財務諸表や勝点からは見えづらいところでチームを救える存在なのだ。

熊谷浩二の語ったアントラーズイズム

鹿島ユースの監督・熊谷浩二は最新号のフリークスで、アントラーズイズムについてこのように語った。

「結論はうそをつくか、つかないか。それがすべてなんです」

鹿島アントラーズというクラブは嘘をつかない。どこかで手を抜いて、あるいは相手を見下して。そんなことを一度たりともやったことのないクラブなはずだ。

それは選手や監督だけが実行すれば良いことだろうか?サポーターはどこかのチームを見下していないだろうか?

もしも「献身・誠実・尊重」とは反対側にある行動をサポーターが取り始めた時、鹿島アントラーズには悪い流れがやってくるだろう。

もちろん自分への戒めも込めて、サポーターも含めて最強のクラブを目指そう。

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