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鹿島の伊藤翔獲得から見る上田綺世・染野唯月入団の可能性

鹿島アントラーズの2019年シーズン新体制発表が行われた。今回は新体制発表時に私が気になった「伊藤翔獲得から見る上田綺世・染野唯月入団の可能性」について考えたい。

なぜ伊藤翔なのか?

まず、ここを考えなければいけない。鹿島にとって「30歳の選手を獲得」というのは、外国籍選手を除けば珍しい。

直近では内田が29歳で加入したが、内田は元々鹿島の選手だったという経緯がある。最も近い例では山本脩斗が28歳・高崎が28歳で加入したのが思い出されるが、30歳の日本人選手が加入したのはここ最近では初めてだ。

なぜ30歳の伊藤翔を獲得したのか。これは決して伊藤翔の実力を疑っているという意味ではなく、鹿島にしては珍しい動きなので何か意味を深読みしたくなった。

そこで、冒頭の見通しについて仮説が立ててみた。

「上田綺世(法政大)・染野唯月(尚志高)という2人の若きストライカーを獲得できる目処が立っているのではないか?」という仮説だ。

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鹿島の今後のFW事情を予測してみる

まず、現状の鹿島のFWについて整理しよう。

  • 鈴木優磨(22)
  • 金森健志(24)
  • 山口一真(23)
  • セルジーニョ(23)
  • 伊藤翔(30)
  • 有馬幸太郎(18)
  • 垣田裕暉(21)

鹿島がシーズンに抱えられるFWの上限が6枚と仮定して、未来予測を立てる。

2020~2021年のFW事情

ここからは私の妄想なので、話半分に読んでほしい。2020~2021年のFW事情を考えてみる。

優磨は海外挑戦の可能性がある。セルジーニョも若くヨーロッパでプレー出来る可能性のある選手なので、いつまで鹿島にいてくれるかは分からない。有馬はレンタルで修行に出て、垣田がレンタルから戻ってくる。大迫はまだ戻ってこないだろう。

仮にこのような構成になった時、鹿島は「エース格のFWが不足する」という問題が起きる。おそらく2020年~2021年は新外国人ストライカーや金森と山口、垣田にその役割を期待することになるのだろう。そして同時に課題となるのが、「更にその次のエース格の選手の獲得・育成」である。

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上田綺世・染野唯月加入の可能性

鹿島は近い将来、「エース格の選手」について頭を悩ませる日が来るはずだ。優磨が海外挑戦せずにずっと鹿島にいてくれれば深い悩みにはならないのだが、現実的には難しいだろう。

そこで注目したいのが上田綺世くんと染野唯月くん。2名とも茨城出身。

上田くんは鹿島アントラーズジュニアユースノルテ→鹿島学園→法政大学。現在20歳。

染野くんは鹿島アントラーズつくばジュニアユース→尚志高校。現在17歳。

いずれも鹿島アントラーズにゆかりのある選手だ。上田くんは鹿島の練習に参加した経験があるし、染野くんは大迫への憧れを口にしている。

もしも2名が鹿島に入団してくれるのであれば、初めに入団するのが染野くん(18歳)で、2020年入団。その1年後に上田くん(22歳)が2021年入団。上田くんは即戦力、染野くんは活躍まで2~3年かかると仮定して、2021~2023年まで、鹿島は「FWのバトンリレー」を上手く繋いでいかなければいけない。

この橋渡しとして重要なのが伊藤翔だ。「ここ3年くらいのFW事情を支える頼れる存在」として、脂の乗った30歳の伊藤翔は最適解なのではないかと予想する。

言い換えれば、鹿島にしては珍しい30歳の伊藤翔の獲得は、上田綺世くん・染野唯月くんの入団に目処が立っているからこそなのではないか?というのが私の頭の中で行われた推理だ。

もちろん、ここに書いたことは何も決まっていないので妄想ベースの話に過ぎない。優磨はずっと移籍しないでいてくれるかもしれないし、上田くんと染野くんは鹿島ではないチームへ行ってしまうかもしれない。

しかし、もし強化部がこのような未来予想図を描いているならば、伊藤翔の獲得は鹿島の明るい未来に向けた「計算された一手目」になることだろう。少なくとも私は、才能あるFWが2人も鹿島を選んでくれる未来を思い描き、ワクワクしてしまった。

 

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