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鹿島アントラーズ2019年ユニフォーム発表とマーチャンダイズ戦略

60試合を戦い抜き、20個目の星を勝ち取った鹿島アントラーズの2018年シーズンが終わった。そして、早いもので2019年シーズンのユニフォームが発表された。このブログでは鹿島アントラーズのユニフォームについて書きたい。

鹿島アントラーズの2019年ユニフォーム

まずは2019年シーズンのユニフォームはこちらから↓

鹿島アントラーズ公式サイト

▼ファーストユニフォーム(公式サイトより)

▼セカンドユニフォーム(公式サイトより)

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ユニフォームの評判は?

このユニフォームについて、鹿島サポーターの間では賛否が別れている印象だ。赤ではなくネイビーの割合が多いユニフォームにはいつも一定数の否定派がいるような気がする。私はこのユニフォームのデザイン、悪くないと思う。ナイキはいつも鹿島に対しては他のチームと被らないデザインを用意してくれているし、今回のデザインも例に漏れず他のチームでは見たことのないデザインだ。

セカンドのユニフォームのデザインは特に好きだ。ネイビー・白で統一されたデザインの中に、ナイキらしいハイパーピンクが差し色であしらわれており、上品さと斬新さを同時に表現できていると思う。ユニフォームにおけるナイキのロゴ(スウィッシュ)の色といえば「白・黒・赤・青・ゴールド・オレンジ・蛍光イエロー」あたりが定番なので、それ以外の色で表現されたスウィッシュのナイキのデザインには、斬新さを感じる。ナイキが持つクールで挑戦的な企業イメージと、鹿島の持つ伝統的なクラブイメージが、見事に調和されている。

セカンドユニフォームではなくて結局はホワイトを着用することが多い?

私は2019年のセカンドユニフォームが好きなのだが、「結局はホワイト(サード)」を着用する機会が多いのでは?と思っている。

というのも、鹿島が「ファーストを着ることが出来ない相手(=赤orネイビー系のユニフォーム)」とアウェイで戦う時、ネイビーのセカンドユニも着れないような気がするのだ。

例えば、川崎・札幌・マリノス・松本・ガンバ・神戸・広島・大分あたり。ファーストユニでは色合いが被る可能性があるのでセカンドを着たい。しかし、セカンドでも色味が被ってしまう。

松本の深緑と鹿島のネイビー、札幌の赤黒と鹿島のネイビー、ガンバの青黒と鹿島のネイビー、のように、可視性が悪くなるので結局は白を着用する予感である。

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スポンサーロゴについて

スポンサーロゴは今年も2018年から変わらず継続されるようで嬉しい。ここでは、LIXIL・メルカリ・アイフルホーム・理想科学について書きたい。

ご存知の方も多いかもしれないが、上記に挙げたスポンサーのロゴの色は、本来は白ではない。LIXILはオレンジ、メルカリは黒、アイフルホームは青、理想科学は紫が本来のロゴカラーだ。

しかし、「鹿島のユニフォームデザインに合わせて」、ユニフォームでは白のロゴマークを使用してくれている。自社のブランディングよりも、デザインに重きを置く鹿島のブランディングを優先してくれる、理解のある素晴らしいスポンサーだと思う。この事実については、一人でも多くの鹿島サポーターに知ってもらいたい。自社の利益やブランディングを優先してユニフォームデザインを台無しにするようなスポンサーもJクラブの中にいる中で、これはなかなか出来ることではない。

一方、これらの事を考慮すると、2019年のファーストユニフォームデザインは幅の違うボーダーが採用されているため、LIXILやメルカリのロゴの可視性が若干悪くなっている。この点については、あまり頂けないと私は思う。

スポンサーロゴも含めてユニフォームデザインであることを考えれば、胸周り・肩周りがゴチャついてる印象は否めない。

余談ではあるが、ユヴェントスがロゴデザインも含めてユニフォームのスポンサーを精査し、クラブイメージに合うためにパートナーとしてCygamesが選ばれた話は有名だ。ユヴェントスは胸スポンサーのJeepも超クールだ。

鹿島も日本国内では有数の「ユニフォームデザインへのこだわり」を持つチームであることは間違いなく、この理念は今後も継続していってほしいと思う。

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鹿島のマーチャンダイジング

鹿島アントラーズのマーチャンダイジング戦略にも目を向けたい。

※マーチャンダイジングとは、市場調査に基づく合理的な販売促進策・マーケティング戦略のこと。

2018年11月号のフリークスによれば、鹿島のグッズ収益は2015年から成長しており、2017年は7億円にまで伸びたという。鹿島の2017年入場料収入が9億円であることを考えると、グッズ収入の偉大さが分かっていただけると思う。来年はエンブレムの上の星も2つに増えることもあり、更なるグッズ収入の上乗せも期待したい。

鹿島のユニフォーム販売数の上限は?

ここで私が気になったのは、鹿島アントラーズのユニフォーム販売数の上限はどれくらいなのか?という疑問だ。

フリークスで公表されている「ユニフォーム販売数2万枚、売上約2億円(Jリーグ最多)」という数字について、伸ばす余地はあるのか、それとも限界値に近いのか。推定してみたい。

まず鹿島のホームゲーム平均入場者数。こちらのサイトによれば、2018年のホームゲーム平均入場者数は19,434 人。ホームゲームの平均入場者数約2万人に対して、ユニフォーム販売数が2万であれば、ユニフォームの販売数はこれ以上を望むのは難しい気もする。

一方で、Jリーグの中でも観客動員数が8位の鹿島が、ユニフォーム販売数ではトップというのは、「スタジアムには行けないファンの数」が潜在的に多いことを示している。スタジアムの動員数では浦和レッズには負けているが、ユニフォーム販売数や公式Twitterのフォロワー数では鹿島の方が上なのだ。鹿島の秘めたる人気が垣間見える。

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欧州の一流クラブのユニフォーム販売数

目を海外に向けてみよう。「ユニフォーム販売数」が「平均のスタジアム入場者数」を遥かに上回るチームは数多く存在する。例えば内田の所属していたシャルケは、年間18万枚ほどのユニフォームを販売しているそうだ。実に鹿島の9倍。シャルケは観客動員が6万以上とめちゃくちゃ多いが、それでも「平均のスタジアム入場者数」の3倍ものユニフォームを販売していることになる。ユニフォームを100万枚以上販売するレアルやマンUを目指すとはまだ言えないが、「平均のスタジアム入場者数の3倍」という規模感は達成できない数字ではないということ。ベンチマークとして視野に入れておきたい。鹿島で言うならば6万枚だ。

鹿島アントラーズの公式ツイッターアカウントのフォロワー数は約40万。このフォロワーのうち、ビジネス目的や重複アカウント等を除いたユニークのサポーター数としては30万人程度だろうか。このサポーターの1割(3万枚)の購入を次は目指していきたいところだ。

私ももちろん、ユニフォームを購入してクラブを支援しようと思う。

 

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