さて、ようやく振り返るシリーズ最終章です。レネ監督の就任が発表されてもうみんな今年を振り返るモードじゃなくなってるかもしれませんが、一気に書き上げます。FWは数が少ないのでラクです。
タイトルを見ただけで一部のオタクさんはニヤついていることでしょう。タイトルの意味は最後の方まで読めば分かります。
まだ読んでない方はGK&DF編からどうぞ↓
FW編
エヴェラウド
上田 綺世
染野 唯月
途中で移籍した選手編
杉岡 大暉
杉岡は安西の加入と共に、競争のチャンスもなく湘南へレンタル移籍。
さすがにちょっと可哀想な処遇ではあったが、それでチームの成績は上向いたので強化部は正しい判断をしたのだと思う。
ザーゴも相馬さんも杉岡の起用法の最適解を見つける事は出来なかったし、外から見てても「杉岡はどう使うつもりで獲得したんだろ」というクエスチョンマークは去年から消えなかった。
おそらく、おそらくではあるが、満さんはザーゴのスタイルが「縦に速いハイプレスのレッドブル的なスタイル」だと思っていて、そこに杉岡はハマるっしょーという感じだったのではないかと推測できる。
蓋を開けてみればザーゴはボール保持を大切にしたかったので永戸を中心に起用した。
相馬さんのもとで出場した今年のゲームでは、ボールの逃げ場所や起点になってくれるはずのアウトサイドのレーンからワンタッチで斜めのボールを入れまくっていた印象。もちろん効果的に働くシーンもあったものの、そのプレーばかりでは継続的な起用は難しいだろうな……と思ってしまった。
来年はどうなるのでしょうか。鹿島が3バックやるなら欲しい人材ではあるけど、4バック継続だと難しいのかなとは思っている。3バックやればいいのに!
小泉 慶
小泉慶トップ下の「慶-BOX」。今年の鹿島の「Most Impressive System」と言って良いでしょう。
ボール保持を分かりやすく放棄し、地獄のようにボールを追い回し続けるスタイルは相馬さんが監督をやってる中で最もサポーターの心を掴んだ戦い方だったように思う。
小泉は「ボランチの猛者だらけのチーム」にいてもなお、ザーゴにも相馬さんにも必要とされていた稀有な選手。
彼の本職がどこなのか分からなくなるほどに色んなポジションを任されては、文句ひとつ言わずに「うす。どこでもやるっす。」と言わんばかりの献身性でチームに貢献してくれた。
本当に傭兵のような起用法ですまんなぁ。と私が小泉に謝りたくなるような鹿島での生活だったが、きっと彼自身も鹿島で上手くキャリアを再生させる事が出来たので、お互いに良い日々だったのではないだろうか。
ホームの鳥栖戦でカシマスタジアムに帰ってきた時には、チームメイトからの手荒い歓迎と、鹿島サポーターからの万雷の拍手が彼を待っていた。彼がピッチの上で見せたプレーの数々が、鹿島アントラーズのファンが大切にしてる精神性とどれだけマッチしていたか、それが分かった瞬間だと思う。
おそらく鹿島と小泉慶の道がこの先交わる事は無いだろうけど、素晴らしい日々だったよ。
「今だってもちろん好きだけど なぜだろう あの頃に戻れない。君の幸せをずっと祈ってるよ。ごめんねFingers crossed」と、指先をよく分からない形にして小泉慶へのお別れの言葉としたいと思います。
白崎 凌兵
小泉慶と時を同じくして鳥栖にレンタル移籍した白崎。
鹿島は2列目が異常なほどにダブついた編成で、聖真や和泉とも特徴が若干被りがちという、非常に難しい立場だった白崎。
実は相馬さんに変わった当初は結構先発していて白星にも貢献してくれていたけど、鳥栖にレンタル移籍後はもっともっと重宝されてピッチに立ってる時間も長かったので、白崎が好きな私としては非常に非常に渋い顔になってしまうレンタル移籍だった。
白崎はダブついた編成の犠牲になってしまった感は否めない。「監督上手く白崎使えよ!」とかいう次元の話ではない。これだけ2列目の選手いたら誰かは使えなくなっちゃうよね……。
惜しいのは、白崎の大好きな安西と再びコンビ組めるかと思いきや、その機会なく鳥栖に行ってしまった事だろうか。お互いに楽しみにしていただろうに、プロの世界は難しい。
さて来年だが、私は白崎のプレースタイルは大好きだし、もちろん鹿島で見たい。タッパがあってキックが上手くて賢いので緊急事態の時にも他のポジションに回しやすかったりする。色んな鹿島の選手が「シラくんはやりやすい」と口を揃えるように、ピッチに立つ人にしか分からない気の利くポイントもあるんだろうと思う。でもチーム事情としては難しいのだろうか。安西が待ってるよ。
終わりです!全3回お付き合いいただきありがとうございました!