鈴木満FDの補強戦略の話

フリークス12月号の冒頭で鈴木満FDの興味深い発言があった。今回はその事について書いてみたい。

また、今回の記事の執筆にあたって多くの鹿島サポーターの方にアンケートにご協力いただきました。ありがとうございます。記事の最後にアンケートの回答を掲載させていただきます。

※当記事は2021年のホーム最終戦の後に書いた記事です。

戦力を積み上げたい鹿島

今回のフリークスの鈴木満FDのコメントには非常に興味深い記述があった。具体的にはフリークスを読んでいただきたいが、「戦力を積み上げる事」についてのコメントについて考えてみたい。

私はこの発言、根底には満さんの責任感の強さがあるのだろうな。と感じた。

勝敗やチームの成績を自分の仕事に強くフィードバックしている、とも言える。

「戦力×マネジメント」が総合力になるが、自分(満さん)がコントロール出来る「戦力」の部分で責任を果たそう。

満さんはこのような「自分の仕事への責任」をベースにした思考のプロセスを踏んでいるように感じる。私には少なくともそう読めた。

満さんらしいと言えば満さんらしい、良くも悪くも豪腕な考え方である。彼の戦い方のもとでこれまでの鹿島は「最もタイトルを取れたクラブ」になれた。それは事実ではある。その実績がまた我々の気持ちをヤキモキさせる。

強化部として自分の仕事を全うしようとする、とても当たり前の事を伝えてくれているようにも感じるが、私は一抹の不安が消えない。

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今の戦力では足りないのか……?

満さんの豪腕な考え方にはいくつかの疑問が浮かぶ。それは後半に紹介するアンケートでも近しい意見が寄せられた。

私がシンプルに感じた疑問はこのような項目になる。

  • 今の戦力では本当に足りないのか?(今年負けた試合は本当に力負けだったのか?)

今年勝てなかったゲームを振り返れば、今のJリーグが「戦力の積み上げ(能力の足し算)」で勝敗がつくような性質ではない事は明らかだと思う。福岡、名古屋、清水、浦和、鳥栖、神戸、横浜FCなどに今年は敗戦を喫したが、その相手は鹿島より戦力で上回っていたのだろうか。満さんの責任感の強さにはリスペクトを持つが、「まず着手すべき(言及すべき)問題の本質はそこなのか?」と、どうしてもツッコまざるをえない。

従来どおりに戦力を積み上げた結果、戦力ベースの編成では勝てなかったゲームが多かったのが2020年だったように私は思う。

  • これまで補強した選手たちは監督の欲する要件とマッチしていたのか

ここは実は一番気になってるポイントで、これまでに他チームから獲得してきた選手たち(白崎や和泉や小泉や永戸や杉岡など)が、監督の欲する要件とマッチしていたのか。という点は振り返って検証すべきだと感じる。強化部⇔監督の間で要件がマッチしていないのであれば、まずはそこから改善していく必要性を感じる。

ザーゴが欲する要件にマッチしているとは思えない選手を獲得した上でザーゴを解任せざるをえなくなってしまったというのは、鹿島が抱える1つの問題だと思う。

それを解決しない限りは、仮に優秀な監督を連れてきても同じ事を繰り返してしまう可能性は高い。

  • 戦力を積み上げる戦略の先にあるのはマネーゲームではないのか?(それは望ましいのか?)
  • 今の鹿島アントラーズの選手たちよりも明らかに優れた選手たちが、Jリーグの市場にどれくらいいるのか?(仮にいたとして、彼らは当然のように海外へ行くのではないか?)

今シーズンのオフに何名かの選手が鹿島を去ると思うが、私の想像ではその選手たちよりも明らかに優れた戦力の補強というのは考えにくい。そのようなレベルの日本人選手たちは間違いなく海外へ行く。(前項の通り、監督の欲する要件にマッチした選手であれば話は別であるが。)

また、戦力を積み上げる戦略の先には(国内では)まず神戸や浦和が立ちはだかる。アジアにはもっとお金を使えるチームがある。そこに挑むのは賢いとは思えないし、実力者を外から獲得していく戦略は「アカデミーにも注力しよう」というクラブの新たなスタンスともどこかで衝突が生まれてきてしまう危惧がある。

もちろん強化部として必要な戦力を獲得していくのは重要な仕事だし、そこを批判するつもりはない。新監督が欲するスタイルの選手たちを迎え入れてほしい。

しかしクラブの資源は有限なので、本質を読み違える事で”時間”や”金”を失ってしまうこと、そして”ヒト”から信頼を失ってしまう事は避けてほしい。今の鹿島アントラーズのポイントの1つは「信頼感」(チーム⇔選手間やチーム⇔サポーター間)だと思う。誠実に、強くなるためのアクションをしてくれているとお互いが感じられるかどうか。

三竿キャプテンが口にした挨拶からも感じられたが、今はその信頼感がサポーターを含めたチーム全体で少し揺らいでしまっているのではないか。というのが私の懸念である。

ここから先にアンケートに寄せられたコメントを紹介するが、今回は多くのコメントから「現状への不安」を感じた。サポーターが感じている不安は、多少なり選手が感じている不安と重なるものがあるのではないかと私は思う。

アンケートに寄せられたコメントの紹介

最後に、アンケートに寄せられたコメントを、ほぼ全てそのまま掲載させていただきます。「表現がキツいな」と感じられたコメントは私の判断で掲載しません。申し訳ございません。

サポーターの熱い気持ちなので、ちょっと多いですがぜひ読んでみて下さい。

※これは2021年の最終節前に取ったアンケートです。それをご理解の上で読んで下さい。

質問:今月号のフリークス、冒頭の満さんのコメントを読んでどう感じましたか?

選手-フロント間でズレがあるように思います。ズレたまま来季も行くなら今シーズン以上に成績低迷すると思います。満さんの長年の功績はリスペクトしておりますが、過去大きな成功体験を持っている人はそこに固執して柔軟にやり方を変えることは難しいのかなと思います。ここは思い切って来季は強化部長を変更するのがいいと個人的に考えております。
今の鹿島に足りていないのは現状の戦力を生かす戦術、プレー原則or監督の戦術にマッチした選手を然るべきタイミングで補強することだと思っているので個人的には疑問です。ただ、有力選手獲得して鹿島でプレーしているのを見られるならそれはそれで嬉しいだろうなとも思う。
天皇杯で神戸に負けた後、満さんが仰ってた建替えというのが、結局選手の補強による血の入れ替えとしての建替えだったのかなと感じました。現代サッカーで結果を出しているポジショナルプレーの様なゲームモデル自体を変えるのではなく、あくまで鹿島がこれまで積み上げて来たやり方を違う選手やこれまでの選手で足りない部分を補って勝つ。という事だったんだと。同時に、ホーム最終節での健斗のプレーモデルに変革を求める叫びはフロントには届いてない、あるいは、勝つために重要とは考えられていないんだ。とも感じました。
率直に、問題の本質が見えていないんだと思いました。ただ逆に、三竿のセレモニーでのコメントがあったように、私たちが見えていないだけでクラブ内ではもっと根本的な問題を抱えているのかもしれないです。現場と強化部の認識違い、ここ数年が今後の10年を左右する気がします。
そもそも戦力を積み上げることで成果を上げているクラブが日本にあるのかということが気になりました。特に川崎や横浜は自分たちの志向するスタイルを突き詰める、つまりマネジメント力を結果に左右されず我慢しながら最大にしていったことが結果に結びついているのではないかなと。また、若手の成長という点でも、マネジメント力でどうにか結果に結びつけていく方が成長しやすいと思う。上積みとなる戦力とは即戦力を指していると思うし、戦力値を追求していくことで若手が入りたいと思うクラブになるのかは疑問。そういう点で若手の台頭がなくなりそうで、悪循環に陥りそう。拙い文章ですが、こんなことを思いました。
確かザーゴ招聘理由がポジショナルサッカーへの変革だったはずで、それがいつの間にかハイプレス・ショートカウンターに変更されており最早意味不明な感じがします。加えて現有戦力では不足している様なので、名前だけの詰まらないチームにならないか危惧しております。必要なのは選手のストロングポイントを活かせる監督だと思うのですが・・・。
戦力値で戦うのは神戸化を狙っているのか?って感じ。戦略戦術を持てば必要最低限の投資で効率よく上位に食い込めるのでは?
必要なことがもっと別にあると感じました。ホーム最終戦の三竿のコメントと比べても、現場の認識とズレがあるのではないかと思います。
現場、特に選手との乖離が大きいのではと感じました。サポもそれを感じてる人が多いし、客観的に見てきて鹿島が抱えてる問題は満さんが指摘するものとは別モノだと思う人が多いと思います(私を含め)選手からのSOSをまるで聞いていないかのような持論の展開は、このままではチームが分解してしまうのではという危惧すら抱きます。
正直、言っていることとやっていることが違うなという印象を受けます。序盤で「ザーゴ監督に改革を託したが・・・」とありますが、結局は改革に踏み切るだけの勇気を持ち合わせていなかったように感じます。外部からは内情は知ることはできませんが、2020年シーズンは途中で明らかに戦い方が変わっており、個人的には序盤に中々勝ちが積めないところに焦れて目先の勝ち点を拾うことにシフトさせたように感じてしまいました。結果、降格もない2020シーズンで無為とまでは言いませんが、薄いシーズンを過ごすことになり、2021で我慢できなくなってしまったことは、幾つかのエクスキューズはあるにせよ、「戦力値×マネジメント」という表現を借りれば「マネジメント」の影響が大きいと思います。フリークスで出ているものが全てではないと思いますが、そのことをFDがどこまで認識しているかというところがポイントですが、誌面からは余り読み取れなかったのが残念です。
海外移籍の可能性がある上田綺世や契約満了に伴い退団の可能性があるエヴェのFWは補強が必要かと思うが、その他のポジションに関しては大金を叩いてまで獲得する必要性はあまり感じない。特にボランチ、DFGK陣に関してはベテラン中堅若手と適正な競争が見込める人材で溢れている。強化部は戦術に一貫性があり、それだけの人材に共通理解を落とし込める監督を見つけ出すのが第1優先事項ではないのかと感じた。
戦力獲得自体は当然必要である。しかし、それだけでリーグの覇権を取り返せると考えているならば今季と同じかそれ以下のシーズンが続くだろう。「戦力があれば勝てる」という主張は、現段階で戦力で上回っていると思われる横浜FC、大分、仙台、福岡辺りで勝点を落としている現状をみるに、辻褄が合わない。毎年安定して下位に勝点を配っている状況は問題の本質が戦力以外の部分にあるということを明確に表している。ただ、記事に記されていることが全てだとは思わない。ここまでの推測は誰でも思うような簡単なことなので、絶対に認識はしているとは思う。(思いたい。)
楽しく読ませてもらってます。 「誤算」と表現されてましたが、ピトゥカがいなければ成り立たないサッカーなら結局属人性の強いサッカーから脱却できてないのではと感じました。 2016年も含めてリーグ最終盤のチーム状態の悪さや空気の重さはデジャブを感じてしまいます。来年こそラストスパートできるチーム、属人性に頼りすぎないチームを作ってタイトルを取って欲しいです。
三竿キャプテンのホーム最終戦挨拶の通り、個人のクオリティだけ上げても勝てないリーグになっています。タイトルが取れるかは相手もあってのことなので、選手が迷わずアグレッシブに戦っていれば、例えタイトルに手が届かなくても納得感が得られると思います。(それは、私が鹿島と兼任して応援する今季の京都を見ていると強く感じます)。ビジネス視点から見ても、毎年優勝できるわけではないので「タイトルを目指す」ことだけに固執せず、「例え負けてもまたカシマスタジアムに行きたい、アントラーズを応援し続けたい」とファン・サポーターが思えるチーム作りが、人口の少ない地域だからこそタイトル以上に重要と考えています。
キャプテンのスピーチと乖離がある気がした。神戸のようにとは言わないけれど、お金を使って良い選手を連れてくるだけなの?本当に自分たちの現在地を客観視できてる?
現在所属している選手が力不足と言っているようなものだと感じました。あの記事を見た選手がどう感じるのか、今のアントラーズは目標とするところに向かっていけてるのか凄く不安になりました。
戦力値を上がる事に拘る方針…そうじゃないだろ感が激しい。これまでの戦いを見て、その考えに至ってると思うと一番遅れてるのはFD自身なのでは感じた。毎試合ジーコと見て現場と擦り合わせてるんじゃないのだろうか。
即戦力を連れてくれば強くなるというのは一つの解だかそれでリーグをとれるほど甘くない
他の方たちが言われているように、戦力はあっても使いこなしていないように思えます。行き当たりばったりで当たれば勝てますが、ここまでの順位は個々のチカラで何とか食い止めているようにしか見えないです。
満さんと選手たちと想い描く絵に違いがあると感じました。三竿選手が鳥栖戦でスピーチしたように、サッカーの基本をしっかりしても勝てなくなっている。つまりはいい選手を集めても試合には勝てなくなってきているということだと思います。原因の捉え方が明確にずれてしまっているのかなと感じました。フロンターレやマリノスは主力が移籍してもスタイルが似ている選手を獲得しています。それはチームとしてのモデル、形があるからで、足りなくなったポイントを明確に把握できる。それもチーム全体として共通の絵が描けている証明だと思います。今鹿島に足りないのは思い描いてる絵の共通認識と、押し続ける覚悟だと感じました。人を変えれば変わるのか、意識を変えれば変わるのか、そんな簡単な話じゃないんだろうなと思いました。
移籍してきた選手が無難に纏まってしまっていて2010年のFREAKSにあった戦力150マネジメント50のチームなら戦力100マネジメント80のチームで勝てるという話の前者のチームになっている様に思います。マネジメント力の改善が必要なのではと思いました。
いつも楽しませていただいています。 匿名で失礼します。 今回のフリークスインタビューはなんか絶望しか感じなかったですね。 セレーゾ2期政権時のインタビューで若手育成の手腕を評価しての招集という記事を読んで我慢出来ずにクラブに満さん宛で意見メールした事があります(読んでもらえたかは不明です)があの時よりしんどいです。 素人の我々が今やあらゆるメディアで優秀な監督たちの戦いを実感できる環境になっているのにその事に一番敏感であるべき強化部がここまで鈍感なのは何故でしょうね。 時期的に三竿選手のスピーチを聞く前のインタビューだと思うので少しでも(いや全面的に)再考されることを願いたいですが…
Jリーグの現状の戦力値は神戸>>川崎マリノス鹿島浦和名古屋東京>>その他……くらいだと思ってます。今季の順位見ても今上げたチームはほとんど上位にいるし、戦力は優勝狙う上で必要最低限なものだと思ってます。しかしそこから優勝を狙えるかどうかは戦力値ではなくマネジメント力だと思っており、そのマネジメント力で今季上位に食い込んできたのが、鳥栖福岡なのかなと。つまり鹿島は戦力値は十分、あとはマネジメント力だと考えてます(監督交代は絶対)。まとまらず長くなってしまい申し訳ありません。
戦力値×マネジメントと言っているのでマネジメントがまったく頭にないわけではないと思うけど、正直戦力がいても特に川崎のようなチーム相手だと、交わされまくってそもそも殴り合いにならないのではと。川崎が取りこぼすチームなら戦力だけでもいけるかもしれないけどほとんど負けないし。。。
ここ数シーズンに1回はある、圧倒的に支配されてる ゲームがあるなかで戦力補充すれば勝てると考えているのかという疑問があるが、個人的には今知ってる満さんの勝ち方がそれしかないから外部の人間を連れてこないと難しいのかなと感じました。
フリークスの記事で満さんは「今までのやり方は間違っていない」と発言されていて、「勝つ為に戦力を強化する」と仰っている。そもそもその方法で勝てるなら神戸がリーグで川崎・横浜FNに匹敵する成績を残していなければおかしいが現実そうはなっていない。また、今までのやり方が間違っていないのだとすれば5年以上国内タイトルから遠ざかるのもおかしい。少なくとも終盤までタイトル争いする状況となっていなければおかしい。少なくとも2017年終盤までリーグタイトルを争って以降、タイトル争いには全く絡めていない。また、2019年天皇杯決勝で神戸に蹂躙されたのも記憶に新しい。川崎や横浜FMがプレイモデル的な物を定義し、それに沿った強化を行い、ブレずに浸透・強化させた事で彼等の現在地があるのであって、鹿島の現在の戦略的見地は誤りであると言わざるを得ない。これを改めなければ、いくら戦力を強化した所で結果は同じであるし、もしその方法で強化できたとしても、より金を持っている神戸を上回る事はできなくなってしまう。要するに根本的な戦略を見直すべきにも拘わらず、フリークスのあの記事(での発言)だったので絶望した。このままでは数年、下手すると10年単位でタイトルには絡めないだろうし、下手したら残留争いもあり得るかもしれない。そもそも「鹿島らしさ」「鹿島の戦い方」が「ハイプレスでショートカウンターで押し込む」みたいな事を言っていたが、今そんなサッカーしていないし、戦い方は一通りではない。やはり戦略的見地での見通しが甘いとしか思えない。
まあ分かってはいたことですが、過去の栄光にすがり、時代から取り残されてしまっていることがハッキリとして残念に思いました。三竿選手が言っていた「基本的なこと」を質の高い選手たちがやれば1番上に立てるという時代は終わっているので。
これまで成功してきた強化のやり方から一貫しているが、格差が広がりつつあるJリーグの中で特別感のあるチームになるためのアップデートがうまくできていないと感じた。昔から戦力値×マネジメント力の考え方で、戦力の発揮率を高めてタイトルを獲ってきたが、昔のように勝ち方を知っている選手が揃えられない(勝ち方を知る前に育った戦力が渡欧してしまう)中で、状況に応じた勝ち方をピッチの中で調整できなくなった。となると、勝ち方を監督から提示しなければいけないが、そのやり方を整備するノウハウがないと感じる。そこが、ザーゴ監督に対するオーダーやマネジメント、評価がうまくできず結果を残せなかった原因ではないか。ハイプレスからのショートカウンターを志向するのは良いと思うが、戦術によってチームに勝ち方を提示するやり方をマネジメントできる強化部の体制に切り替えないと、監督や選手の選び方から、その力の発揮のさせ方まで、誤ちを繰り返してしまうように、残念ながら感じてしまった。
監督選びも解任も選手獲得も放出も全て上手くいくとは思っていません。むしろ今後も失敗の方が多いと思っています。ただチャレンジすることは忘れてほしくないなとは思います。満さんは本音を話しているのでしょうか?それと同時に相変わらず発信が上手くないなとも感じます。一体感をもって戦うことの必要性を理解しているなら発信の仕方をもう少し工夫しないと心の距離は離れていくばかりだと感じています。
近年の最強チームを基準とした考えです。川崎フロンターレという選手の質のみならず、一貫したチーム戦術と適切な選手の配置で勝っていくチームが現れた以上、どれだけ質の良い選手を集めても、川崎には勝てない(=リーグ優勝はできない)と考えます。そもそも選手の質は現状で十分かと。必要なのは明確なチーム戦術。ピッチ上の約束事が少ないような気がします(特に攻撃面。アドリブ的な攻撃が目立つ)
高卒は3年手もとに置いておくスタイルがなくなる可能性もあるのだろうか?それは良さであると感じる一方で育てながら勝つを続けていけるのだろうか?という不安を感じました。
冷静に読んでみると、強化部という立ち位置にいる人間なわけでさらなる戦力増強のために働くのは当然だし、川崎のやり方を評価していないわけでもないし、あれだけの文章で何かを読み取れるものではないと思う。
鹿島が目指すサッカーを言葉にしたのは一つの成果。ただ、ここ数年結果は出ていないので、ザーゴ就任時点で何を目指し、何が違うと判断したから解任し、相馬監督に何を望んだかの検証も必要。その上で何が必要かを強化部には示してほしい。
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