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鈴木優磨、日本代表へ【大迫・柳沢とデータで比較】

我らがエース・鈴木優磨が日本代表に選出されるのではというニュースが流れてきた。

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今シーズンの優磨を見ていれば、代表招集は当然と言える。ペナルティエリアでの勝負だけが持ち味だった少年は、いつしかポストプレイやチャンスメイクを覚え、1対1の勝負で優磨を止められるDFは国内にもアジアにもほとんど見当たらなくなった。

以前にこんなエントリーを書いたが、今シーズンの優磨は出場試合数も世界でもトップレベルで、過密日程でも壊れない身体の強さも見せてくれている。

鈴木優磨は実力の80%以下しか発揮出来ていない

このコラムは「優磨の実績を改めて数字で振り返る」そんな記事にしたい。

数字で見る鈴木優磨

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柳沢敦・大迫勇也との比較

私が「鹿島アントラーズの日本人ストライカー」として真っ先に思い浮かぶのは、柳沢敦と大迫勇也だ。彼らと比較した時の鈴木優磨の実績を確認してみよう。国内の試合だけでなく、ACLやクラブW杯・スル銀杯等も含めた数字だ。なお、日本代表での数字は加味していない。

《プロ入り1年目》

試合数 得点
鈴木優磨 ※1 19 5
大迫勇也 31 6
柳沢敦 15 6

※1 鈴木優磨はJ3のJ-22 の実績含む

《2年目》

試合数 得点
鈴木優磨 48 11
大迫勇也 37 8
柳沢敦 42 14

《3年目》

試合数 得点
鈴木優磨 41 15
大迫勇也 36 10
柳沢敦 41 23

《4年目》

試合数 得点
鈴木優磨 ※2 47 17
大迫勇也 45 17
柳沢敦 32 11

※2 2018/11/1時点の実績

《4年目までの合計》

試合数 得点
鈴木優磨 155 48
大迫勇也 149 41
柳沢敦 130 54

このような結果となった。もちろん柳沢の時とは試合数やレギュレーションが異なるので、純粋な比較にはならない。とはいえ、やはり若き日の柳沢の得点力は素晴らしいの一言だ。優磨や大迫よりも試合数が少ない中、得点数は彼らを上回る。

大迫の時代と現在で大きなレギュレーションの違いは無いので、大迫と優磨の比較は可能だろう。4年目までの大迫と優磨の実績は非常に似ている。違いがあるとすれば、1年目だ。大迫は高校サッカー選手権での大活躍もあり、1年目から多くの出番を与えられていた。優磨は当時のFWの序列としては一番下のところから、少ないチャンスをものにして出番を増やしていった。

このような事情もあり、1年目こそ大迫の方が良い実績を残しているが、2年目以降は優磨の方が良い実績だ。4年目までの通算成績で見ても、優磨の方が出場数も得点数も上回っている。

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大迫の5年目

優磨は現時点で、あの大迫を上回るペースで実績を残している。「あの大迫」以上だ。

「あの大迫」と書いたのは、鹿島サポーターにとって大迫勇也とは、2010年以降の鹿島のストライカーの象徴のような存在だからだ。その印象を決定づけたのは大迫勇也の5年目だった。ドイツに移籍する前の年、チームとしては振るわない成績だったが、孤軍奮闘、チームを引っ張ってくれたのは大迫だった。

5年目の大迫の実績、42試合24得点。リーグ戦だけで、実に19得点をマークしてくれた。この頃のカシマスタジアムでは、絶えることなく大迫チャントが響いていたことを覚えているサポーターも多いはずだ。

2013年のJリーグにおいて、鹿島は川崎に次ぐ得点力でリーグ戦を終えた。その原動力は間違いなく大迫勇也だった。

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優磨の5年目

そう、大迫は4年目から5年目にかけて大きく飛躍した選手だった。大迫以上のペースでゴールを決めている優磨なら、5年目で大迫が残した成績をも上回る成績も期待したくなる。そして、マルキーニョス以来2人目となる得点王を獲得してほしい。

しかし「優磨の鹿島での5年目」が見られるか、というのは非常に微妙だと私は考える。

もちろん鹿島で得点王を目指し、2019年も4冠を優磨と共に目指したいのが本音ではある。しかし、ヨーロッパから良いオファーが届くようであれば快く送り出したい気持ちもある。優磨はサポーターの皆さんがご存知の通り、逆境や大舞台の方が輝く男だ。それが優磨のハングリーさにはピッタリだと思う。

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鹿島の優磨から日本の優磨へ

もしも優磨が日本代表に召集されることになれば、鹿島は天皇杯のヴァンフォーレ甲府戦は優磨抜きで戦わなければいけないが、鹿島が代表に選手を取られるのは慣れっこだ。

また、今回の召集がどうなろうと、優磨は遅かれ早かれ日本代表に召集されるだろう。4年後のW杯を、大迫・優磨の2TOPで応援できたら鹿島サポーター冥利に尽きる。昌子・植田・三竿がボールを奪い、柴崎と安部のパスを優磨と大迫が決める。鹿島では実現不可能だったユニットも、日本代表なら実現できる。日本代表でも、ギラギラした優磨の眼を世界中に見せつけてほしい。

 

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