いよいよ本日、白崎凌兵の鹿島アントラーズでのデビューが見られるかも知れない。Jリーグ第8節・ベガルタ仙台戦での起用が期待される白崎について、少しブログを書いてみたい。
白崎凌兵の特徴
まずは白崎の特徴を確認しよう。私の知る白崎の特徴は高校時代、そして清水時代のものだ。もしかしたら鹿島ではまた違うスタイルを見せてくれるかもしれない。
それを承知の上で、これまでの白崎凌兵の特徴を確認しよう。
右足中心のボールタッチ
白崎は右足を中心にボールタッチをするのが印象的な選手だ。右利きだから当たり前だろと言われそうだが、普通の選手より更に右足でボールを触る事が多い印象だ。
清水時代は左サイドを任されることもあったが、基本的に右足側にボールを持っていき、そこからスルーパスやシュートを選択していたというのが私の記憶に残る白崎だ。
特に右足アウトサイドを使ったテクニックやパスは秀逸で、一発でボールを取りに来た選手を外すのも上手い。鹿島の中で無理やり例えるなら、遠藤康を右利きにして、キープ力を減らす代わりに機敏さと運動量を足したようなイメージだ。
右足の技術の高さは間違いないが、一方で多くの場合で右足側にボールを置くので、癖や間合いを相手に読まれると苦しいかもしれない。
※左足が下手なわけではない。
非凡な得点感覚
白崎は実は得点感覚にも優れた選手だ。それは高校時代からのもので、山梨学院大付属高校時代やJ2富山時代は、かなりゴールに絡んでいた。
ペナルティエリア内のスポットを見つけては、スピードを上げてゴール前に入っていくその姿を、今でもよく覚えている。
サイド攻撃の多い鹿島、特に左サイド安西のアイソレーションからのクロスが1つの武器になっている鹿島では、そのようなゴールシーンが見られるかも知れない。
運動量とスプリント量
白崎は走れる選手だ。清水エスパルスがあまりボールを保持するゲームが多くなかったことも影響しているかもしれないが、走行距離はかなり多い選手だった。
詳しくはこちらの記事↓などを参照。
【清水】「俺は思い上がっていた…」富山での意識改革から清水の新10番へ。白崎凌兵の進化は終わらない(サッカーダイジェストweb)
J2移籍をきっかけに、高校時代の王様のようなプレースタイルから、惜しみなくハードワークをするスタイルへ変貌を遂げたようだ。
鹿島でもそのハードワークを見せてほしい。
白崎に期待する役割
白崎への期待は大きい。まずは自分らしいプレーをしてほしいというのが第一だが、そのプレーが今の鹿島の「課題」を解決するようなプレーならば、なお有難い。
これはあくまで私が期待する白崎への役割ではあるが、ブログに書いておきたい。
変化を加える縦パス
前節のFC東京戦のように、今の鹿島はブロックを作られて守られると苦しい展開になる。
引いて守備をされた時、鹿島はDFラインやボランチを経由しながら左右にボールを回して攻撃する。そこで実際の脅威となっているパターンは、「レオの個人技」「安西・安部のコンビネーション(左サイドアタック)」「土居のポケット侵入」くらいだ。
ここに他のパターンを加えていきたい。
白崎にはパス回しのリズムを変える「縦パス(スルーパス)」を期待したい。
特に伊藤翔はいつも細かく良い動き出しをしているのだが、今の鹿島はそこにパスを出せる選手が少ない。そこへの配球は白崎に期待したいポイントだ。
白崎のセンスの良さを見せるシチュエーションは、清水時代よりも多いはずだ。
レオの攻撃参加のリスクマネジメント
もう一つは、レオ・シルバの攻撃参加時のリスクマネジメントだ。現状、レオの攻撃参加は鹿島の大きな武器だ。レオのドリブルやミドルは相手の脅威になるので積極的に仕掛けてほしいところだが、レオがボールを取られた際のリスクマネジメントは鹿島の課題だ。
ボランチの位置に三竿がいる場合は良くマネジメント出来ている場合が多いが、永木の場合はポジショニングが良くない(永木も攻め上がっている)事があるので、中盤がポッカリ空くことも少なくない。
白崎はボランチもこなせるマルチロールが持ち味なので、レオが攻め上がった後に瞬間的にボランチのポジションを埋めてくれるなど、気を配ってくれると有難いなと個人的には思っている。
時にはレオとポジションチェンジをして、攻撃のリズムに変化を与えるのもアリかもしれない。
安部とのコンビネーション
白崎には、安部とのコンビネーションも期待したい。
安部自身、「白崎とはプレーをしやすい」と語っており、「技術のある者同士・サッカー感の合うもの同士」のコンビネーションは楽しみだ。
柴崎が本山と相性抜群だったように、独自のコンビネーションを築いていってくれれば見るものをワクワクさせてくれるだろう。白崎のデビュー戦が楽しみだ。