鈴木優磨がハムストリングの怪我により、クラブワールドカップを前に今シーズンを終えた。
【お知らせ】#antlers #kashima 天皇杯準決勝で負傷した鈴木選手の検査結果が出ました。
右ハムストリング筋損傷で、治療期間は約2カ月となります。
詳細は、公式サイトで:https://t.co/XTUXockeND
— 鹿島アントラーズ 公式 (@atlrs_official) 2018年12月9日
このブログでは優磨の試合数やゴール数を追ってきたので、一足先にシーズンを終えた鈴木優磨の今シーズンの成績を改めて振り返りたい。
出場試合数
今シーズンの鈴木優磨の出場試合数は、52試合。鹿島アントラーズが今シーズン行った公式戦が57試合なので、わずか5試合しか欠場していないことになる。
前の記事にも書いたが、2017-2018シーズンの欧州トップレベルの選手たちのクラブでの試合出場数を見てみると、メッシが1シーズンで54試合。クリスティアーノ・ロナウドが1シーズンで44試合。デ・ブライネが44試合、モドリッチが43試合。
過密日程で有名な欧州トップクラスの選手たちと比較しても、優磨は突出してハードなシーズンだったことが分かる。しかもW杯の中断期間があった影響で、秋以降の鹿島のスケジュールは鬼畜と言えるものだった。
今回は残念ながら怪我をしてしまったが、そもそも11月まで大きな怪我無しだったのが奇跡のようなシーズンだった。大岩監督としても、優磨に頼らざるをえないチーム状況にしてしまったのは課題だろう。また、来シーズンも今年のように優磨が50試合以上働いてくれると考えるのは大間違いだ。普通の選手であればシーズン途中に壊れる。来年は日本代表に呼ばれることも考えられる。優磨の負担を軽減できるFWの獲得、あるいは他選手の台頭は急務になるだろう。
得点数
《入団4年目の試合数と得点数》※ACL・国内カップ戦含めた鹿島での公式戦の数字
試合数 | 得点 | |
鈴木優磨 | 52 | 17 |
大迫勇也 | 45 | 17 |
柳沢敦 | 32 | 11 |
優磨の4年目は52試合17得点だった。奇しくも、4年目の大迫と同じ得点数となった。得点数は同じだが、今年の優磨はアシストも2桁以上を記録しており、チームへの貢献度は4年目の大迫以上だったと言っても良いだろう。
ちなみに5年目の大迫は42試合24得点だった。来年の優磨はこの記録を超えて、得点王のタイトルも狙ってほしいと思っている。
優磨と健斗不在のクラブW杯
鹿島は優磨と三竿健斗の2名不在の状態でクラブW杯を戦うことになる。チームの躍進を支えた二人を欠いて大会を迎えるのは、残念で仕方ない。チームのためにボロボロになるまで走り続けてくれた二人だからこそ、クラブW杯も共に戦いたかったのが本音だ。
ACL決勝を勝ち抜き、イランでトロフィーを掲げた時、鹿島の選手たちは日本に残った選手たちのユニフォームを掲げてくれた。優磨は内田の、健斗は雄斗のユニフォームを掲げていた。
きっと今度は、内田が優磨のユニフォームを掲げてくれるだろう。それはもちろん、クラブW杯のトロフィーを掲げる瞬間の話だ。健闘して世界を驚かせるだけでは満足できない。今回こそは勝ちに行こう。