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鈴木優磨は実力の80%以下しか発揮出来ていない

2018年の鹿島アントラーズはW杯の影響もあり、また、全てのカップ戦を勝ち進んでいることもあり、日程的に超タイトだ。連戦に次ぐ連戦。その連戦の中で、ターンオーバーをされず、休まず出場を続けるのが鈴木優磨だ。

怪我をしていないことが奇跡

W杯中断明け8月以降の優磨の試合出場状況を見てみよう。

8/1~10/7までの間に鹿島が戦った公式戦17試合に全て出場している。

日数にして68日間で17試合。ちょうど4日に1日のペースで試合に出続けた。中3日の計算だ。

ジョセップ・グアルディオラのことを綴った『ペップ・グアルディオラ キミにすべてを語ろう』マルティ パラルナウ著 では、過密日程と選手のケガ・疲労回復の関係性について以下のように語られていた。

試合後の影響状態が良かったとしても、試合から3日後の筋肉中のグリコーゲンの回復率は80パーセント。たったの80パーセントだ。想像してくれ。もしその上、栄養補給が良くなかったら……。さらに、良い栄養状態を保ったとしても、3日おきに4試合続けて試合に出た場合の選手のケガの確率は60パーセントに跳ね上がるんだ。

出典元の本はこちら

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これは、グアルディオラと共にバルセロナ・バイエルン・マンチェスター・シティでコーチを務めているフィジカルコーチの言葉だ。体作りのエキスパートである彼の言うことを信じるならば、優磨の肉体は最高に回復していたとしても毎試合80パーセントしか回復できていないことになる。常に80パーセント未満のフィジカルコンディションで頑張ってくれているのだ。サラリーマンで例えるのは難しいが、6時間睡眠が必要な人が4時間程度の睡眠で働き続けているような状態だろうか。ベストパフォーマンスが発揮しにくいのは想像に難くない。

今シーズンの鈴木優磨が怪我をしていないことは奇跡のような確率なのかもしれない。

この本では、このスケジュールをこなすメッシやイニエスタ、シャビのことを引き合いに出しているが、優磨は彼らと近いペースで試合をこなしていることになる。

更に、優磨はW杯中断前も試合出場を続けており、10/7までに行われた今年の45試合の公式戦に全て出場している。10/10のルヴァンカップ準決勝1stLegが今季初の欠場だった。

参考までにヨーロッパのトップクラブの選手達のクラブでの出場試合数を確認してみよう。2017-2018シーズンのメッシの試合出場数が1シーズンで54試合。クリスティアーノ・ロナウドが1シーズンで44試合。デ・ブライネが44試合、モドリッチが43試合だ。

今季の優磨はすでに45試合出場。もちろん途中出場や途中交代もあるし、優磨は代表に呼ばれていない。しかし出場試合数ベースで比べるとヨーロッパトップレベルの選手たちと同等か、それを上回るペースで試合に出場していることが分かる。鹿島がルヴァンカップ・ACL・天皇杯・クラブW杯の全てのコンペティションを勝ち抜いた場合、優磨は最大で60試合以上に出場する可能性すらある。

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怪我をしない優磨

優磨は怪我に強い。前線であれだけ身体を張りハードワークをする選手なのに、ここまで試合を重ねられるのは優磨の強みだ。通常の選手ならとっくの昔に壊れていてもおかしくない。

優磨はプロデビューから大きな怪我をしていない。恵まれた身体なのか、あるいは賢くプレーしているのか、それとも我々の見えないところで物凄くケアに気を遣っているのか。理由は分からないが、監督は優磨の頑丈さに甘えてはいけない。彼が壊れないよう気を配ってほしいし、金森や山口は優磨に依存せざるを得ない状況に危機感を持ってほしいと願う。

海外移籍

今年の優磨のパフォーマンスを見ていると、海外移籍の日も近いだろうと思う。彼はかねてからヨーロッパでのプレー希望を公言しているし、おそらくオファーも来ることだろう。我々サポーターが優磨のプレーを見られる時間は、あと僅かかもしれない。仮に優磨に海外移籍の日が来るとして、私の願いは、日本で取れるタイトルは全て取ってから優磨を送り出したいということ。それは大迫や柴崎の時には叶わなかった願いだ。

今シーズンの残り試合は、多くてあと十数試合。サッカー界では何が起こるか分からない。今、鹿島ユース生え抜きのストライカーを応援できる喜びを噛み締めて、大きな声で声援を送ろう。

 

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