Jリーグ再開後に起きる可能性のある10の事【日程・ルール・懸念など】

新型コロナウイルスの感染拡大により中断していたJリーグの再開予定が発表された。

J1リーグは7月4日、J2リーグは6月27日に再開予定となっている。今回は、Jリーグが再開された後に起きうる可能性のある事について記載しておきたい。

※まだ決定していない項目が多いので、「起きる可能性がある」程度の情報だと思ってください。最終的な情報は、今後出るであろうJリーグのガイドラインなどをご確認ください。

1.過密日程

今年のJリーグでは、ほとんどのチームが過密日程を免れないと予想される。もちろん、再び中断とならなかった場合で、リーグ戦を全て消化出来る想定での話にはなるが、過密日程となる。

J1リーグ公式戦再開後、ルヴァンカップを勝ち抜いた場合は計38試合を25週で消化する事になる。

1週間に平均1.5試合を消化せねばならず、25週のうち半分以上の週にミッドウィークの試合を挟まなければいけない。

過密日程になる事は必至だ。

ad

2.交代枠の増加

次は「交代枠の増加」。これは起きうる事ではなく、既に決定された大会様式の変更となる。

再開後は選手の負担等を考慮して、1試合5名までの交代が許される。ちなみに交代回数はハーフタイムを除き3回までとなる。

交代回数が限られているという事は、5つの交代枠を全て使うには「2枚同時交代」を行う事になる。

2枚替えや3枚替えが頻繁に見られるかもしれない。

3.怪我人の増加

既にシーズンを再開しているブンデスリーガでは、負傷リスクが増加しているとの指摘がある。

スペイン紙「AS」はドイツ・イエナ大学のジョエル・メイソン博士による研究で、ブンデスリーガにおける負傷者の数がリーグ中断前は1試合あたり平均0.27人だったのに対し、再開後は平均0.75人まで増えていることが明らかになったと報じた。負傷リスクは約3倍に膨れ上がっている。

引用元:FOOTBALL ZONE

Jリーグも夏場の連戦が予想される事から、怪我人が増加する可能性は否定できない。

交代枠やターンオーバーの使い方など、監督の力量が試されることになりそうだ。

ad

4.監督の離脱

新型コロナウイルスの感染により、監督が長期間離脱するチームも想定される。

選手の長期離脱は普通のシーズンでも起きうる事だが、監督の離脱を経験した事があるチームは少ないはずだ。

あくまで安全第一でリーグを行っていくのがJリーグの方針ではあるはずなので、無事にリーグを乗り切れる事を祈るばかりだ。

5.応援スタイルの変化

Jリーグでもし観客を入れられるようになったとしても、応援スタイルが変わる事は想定される。

指笛、ビッグフラッグ、観客同士のハイタッチ、タオルを振り回す事やタオルを掲げる事は、Jリーグに限らず感染予防として禁止される可能性が高そうだ(【提言ver.2】日本野球機構・日本プロサッカーリーグにおける新型コロナウイルス感染症対策より)。声を出しての応援が可能かどうかは、今後検討される事になりそうだ。

また、スタジアムでの喫煙禁止や飲食が禁止される可能性についても検討されている。

6.客席のゾーニング

観客が入れられるようになった場合、観客がコロナウイルスに感染した時に備えて、以下の対応が想定される。

  • 客席(自由席)をゾーニングし、誰がどこに座っていたのかを把握しておく
  • 指定席の場合はチケットの半券やデータの保管を呼びかける

※いずれも【提言ver.2】日本野球機構・日本プロサッカーリーグにおける新型コロナウイルス感染症対策より

もし観客から感染者が出た場合は感染者座席を公式ホームページで公表される事になりそうだ。

観客やマスコミも、クラブスタッフや選手たちと同じ意識で試合を観戦する事が求められる。

7.ホームスタジアム以外でのホームゲーム

各チームがホームスタジアム以外で試合をする事も想定される。

以下の文章は村井チェアマンの発言。

ホームゲームの80%はホームタウンで行わなければいけない、指定のホームスタジアムでやらなければいけないというレギュレーションを、今シーズンは弾力的に緩和して運用していくことになるので、水曜日、土曜日と過密になる中で、スタジアムが物理的に手配できない場合に、指定のJ1基準、J2基準、J3基準を有しないスタジアムも許可することはあるかもしれませんが、無観客だからといって、どこでもいいという判断はおそらくしないのではないかと思っています。

引用元:2020年度 第5回Jリーグ理事会後チェアマン定例会見発言録

「ホームゲームの80%はホームタウンで行わなければならない」というレギュレーションを緩和して運用していく事になると明言している。

過密日程や、感染状況によってホームスタジアムが行政から使用禁止になる事は想定できる。(※日本のほとんどのクラブチームは自前でスタジアムを持っていない。)

そうなった場合は、慣れ親しんだスタジアム以外での観戦も起きうるかもしれない。

ad

8.ホームアドバンテージが薄くなる

無観客や、入場制限をしての試合開催が続くと、ホームアドバンテージが薄くなる事は想定される。

既に再開してるブンデスリーガでも、ホームチームの勝利数が少なかった事が取り上げられている。以前よりもホームの優位性は少なくなるのかもしれない。

9.2種登録選手の起用機会増加

例年のシーズンよりも過密日程が組まれる事もあり、2種登録の選手(ユースの選手など、18歳以下の選手で構成されるチームに所属する選手)がトップチームで起用される機会は増えそうだ。

過酷な状況で選手をやり繰りするのは大変である一方、クラブの未来を担う若い選手が見られるのは楽しみでもある。

10.再中断・シーズン打ち切り

最後になるが、シーズンが再開しても、再中断・あるいはシーズン打ち切りとなる可能性は低くない。

この文章はサポーター側の方が多く読んでくださっていると思うので、選手やクラブ関係者と同じ意識で感染拡大防止に取り組んでいきましょう。

サッカーが当たり前のように開催されて、声を出して応援できて、仲間とハイタッチ出来る日常を取り戻すために。

ロニーのつぶやきをチェック!